西東京市で30坪あれば注文住宅は可能か?総額と間取りイメージを解説

「西東京市で注文住宅を建てたい!」
そう思って土地を探し始めると、検索サイトでよく目にするのが「30坪(約100平米)」という数字ではないでしょうか。
- 「30坪って、広い? それとも狭いの?」
- 「家族4人でゆったり暮らせる家は建つの?」
正直なところ、都心部から見れば「30坪あれば御の字」ですが、のどかな西東京市で育った方からすると「ちょっと手狭かな……」と感じるかもしれません。
この感覚のズレが、土地探しを迷走させる原因になります。
結論から申し上げます。 西東京市において「30坪」は、工夫次第で理想の注文住宅が叶う「黄金のサイズ」です。
ただし、この街特有の「最低敷地面積のルール」を知らないと、そもそも土地が買えないという事態に陥ります。
この記事では、西東京エリアの土地取引に精通した私が、「30坪の土地で建てられる家のリアル」と「2025年最新版・予算オーバーを防ぐための総額シミュレーション」について、包み隠さず解説します。
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「30坪」は西東京市では狭いのか? 数字のトリック
まず、西東京市の土地事情を整理しましょう。
このエリアは、第一種低層住居専用地域(低層エリア)が多く、建物の高さや広さに厳しい制限があります。
【重要】「40/80エリア」では30坪の土地は買えない?
ここが最大の落とし穴です。
西東京市の条例や地区計画により、ゆとりのある住宅地(建ぺい率40%・容積率80%のエリア)では、土地を分割する際の「最低敷地面積」が110㎡(約33.3坪)と決められている場所が多いです。
つまり、そういったエリアでは「30坪(約99㎡)ジャストの土地」は、新しく作ることができません。
「30坪で探しています」と不動産屋に伝えると、環境の良い40/80エリア(例:南町や向台町の一部など)の物件が紹介されにくくなる可能性があります。
狙い目: 「50/100エリア」(最低敷地100㎡=約30坪の場所が多い)や、昔からある「既存宅地」なら30坪でも建築可能です。
建ぺい率別・30坪の家の広さ
30坪の土地に建てられる家の大きさは、エリアによってこれだけ変わります。
| パターン | 建ぺい率 / 容積率 | 30坪の土地に建てられる最大延床面積 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| A:ゆとりエリア | 40% / 80% | 24坪(約79㎡) | 庭が広くとれるが、家はコンパクト(3LDKギリギリ)。 |
| B:標準エリア | 50% / 100% | 30坪(約99㎡) | 最も一般的。3LDK〜4LDKが無理なく入る。 |
| C:駅近エリア | 60% / 200% | 30坪以上 | 3階建ても可能。土地代が高い。 |
土地図面の右下に小さく書いてある「40/80」や「50/100」という数字。
これを見逃さないでください。
【2025年版】西東京市で建てる「総額シミュレーション」
「土地+建物」でいくらかかるのか。
ここからは、昨今の建築費高騰(2025年も高止まり傾向)や地価上昇を踏まえた、かなり現実的(シビア)な数字を出していきます。
ケース1:バス便エリアでコストを抑える
エリア:芝久保町・新町・向台町など(駅からバス10〜15分)
- 坪単価目安:140万〜180万円
| 項目 | 内容・条件 | 金額目安 |
|---|---|---|
| 土地 | 約30坪 | 2,500万円〜3,000万円 |
| 建物 | 約30坪 (中堅ハウスメーカー・工務店/諸費用込) | 約2,800万円 |
| 外構・その他 | 外構工事・付帯費用 | 約200万円 |
| 総額目安 | 土地+建物+外構等 | 5,500万円〜6,000万円 |
「5,000万円台後半」なら、パワーカップルでなくても手が届く範囲かもしれません。
西東京市はバス便が発達しているため、ここを狙うのが最もコスパが良い戦略です。
ケース2:駅徒歩圏内で資産価値を狙う
エリア:田無町、南町、谷戸町など(駅から徒歩10分〜15分)
- 坪単価目安:140万〜180万円
| 項目 | 内容・条件 | 金額目安 |
|---|---|---|
| 土地 | 約30坪 | 4,500万円〜5,500万円 |
| 建物 | 約30坪(大手ハウスメーカー/諸費用込) | 約4,200万円 |
| 外構・その他 | 外構工事・付帯費用 | 約300万円 |
| 総額目安 | 土地+建物+外構等 | 9,000万円〜1億円 |
駅近になると、土地代だけで予算の大半を持っていかれます。
また、大手ハウスメーカーの坪単価は現在120万円〜140万円程度が相場となっており、建物だけで4,000万円を超えることが珍しくありません。
「建物2,000万円台」というのは、今の相場では「ローコストメーカー」や「規格住宅」のラインです。
自由設計でこだわりたい場合は、建物予算を3,000万円以上見ておかないと、契約後に「あれもできない、これも高い」と後悔することになります。
30坪の間取りを成功させる「3つの魔法」
30坪という限られたスペースを広く見せるには、設計の工夫が必要です。
私がお客様と一緒に見てきた中で、「これは上手い!」と唸ったアイデアを紹介します。
1. 「廊下」を撲滅する
廊下はただの移動空間です。これを極限まで減らします。
玄関ホールからすぐにリビングに入る設計や、リビング階段を採用することで、廊下分の面積(約1〜2坪)を部屋に取り込めます。これだけで、リビングが2帖広くなります。
2. 「リビングイン階段」で視線を抜く
リビングの中に階段を配置し、スケルトン(蹴込み板がないタイプ)にすると、視線が奥まで抜けて部屋が広く見えます。
冷暖房効率を気にする方もいますが、最近の家は高気密・高断熱(断熱等級5以上が標準化しつつあります)なので、昔ほど寒くありません。
3. 水回りを「2階」に持っていく
これ、意外とおすすめです。 1階にお風呂や洗面所があると、その分LDKが狭くなります。
思い切って水回りを2階に上げれば、1階は広々としたLDK+和室コーナーなどが実現できます。
「洗濯物を干すバルコニーが近いので家事が楽」というメリットもありますよ。
土地探しの現場でチェックすべきポイント
30坪の土地を見に行く際、どこを見るべきか。
不動産屋の車に乗せてもらうだけでなく、ご自身の目でここを確認してください。
チェックリスト
よくある質問(Q&A)
可能ですが、1階の部屋が削られます。 30坪の土地で車2台を並列駐車すると、1階はほぼ「玄関+小さい1部屋+水回り」だけになります。LDKを2階にするならアリですが、1階リビング希望なら車は1台(+自転車スペース)が無難です。
性能次第です。 今の省エネ基準(ZEH水準など)で建てれば、吹き抜けがあっても冬場に凍えることはありません。むしろ、30坪の家で開放感を出すには、小さな吹き抜け(ハーフ吹き抜け)や勾配天井が非常に効果的です。
「古家付き」も視野に入れてください。 「更地(さらち)」で探すと件数が限られます。古い家が建っている土地も含めて探すと、選択肢が倍増します。解体費用(150万〜200万円程度)はかかりますが、それを加味しても相場より安く買えるケースが多いです。
まとめ:30坪は「我慢」ではなく「工夫」のサイズ
「30坪」というサイズに対する不安、少しは解消されましたでしょうか?
西東京市で30坪の土地を買って注文住宅を建てる。
これは、決して「狭い家に住む」ということではありません。
無駄を削ぎ落とし、家族の距離が近くなる、「ちょうどいいサイズの暮らし」を手に入れる賢い選択肢です。
この3つを意識すれば、きっと素敵なマイホームが完成します。
- 「この土地、30坪だけど変な形をしていて……」
- 「この予算で西東京市に家が建つの?」
そんなお悩みがあれば、ぜひ私たちに相談してください。
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