SHARE:

都下6エリア比較|建売が強いのはどこ?注文住宅が不利になりやすい理由

都下6エリア比較|建売が強いのはどこ?注文住宅が不利になりやすい理由

「注文住宅でこだわりの家を建てたい!」

そう思って週末、住宅展示場へ足を運び、素敵なモデルハウスに胸を躍らせる。

そんな時間は本当に楽しいですよね。木の香りが漂うリビング、最新のシステムキッチン、広々とした吹き抜け……。

でも、ちょっと待ってください。営業マンから「で、土地はお持ちですか?」と聞かれ、言葉に詰まってしまった経験はありませんか?

正直なところ、土地を持っていない状態でハウスメーカーを訪れるのは、砂漠で水を探すようなものかもしれません。

なぜなら、あなたが「いいな」と思う土地の多くは、一般の方の目に触れる前に、プロの建売業者がすでに押さえてしまっているからです。

今回は、都内でも屈指の人気を誇る「三鷹市・武蔵野市・小金井市・小平市・西東京市・練馬区」の6エリアを徹底比較。

どこが注文住宅にとって「不利」で、どこに「逆転のチャンス」があるのかを、土地探しの最前線に立つプロの視点で、包み隠さずお話しします。

都下の比較エリア

三鷹市/武蔵野市(吉祥寺)/小金井市/小平市/西東京市/練馬区

都下の土地探しなら PARCEL ESTATE に丸投げしてください!

  • 強引な営業は一切行いません。
  • 都下エリアに強い担当者が必ず担当
  • 最短1週間の実績あり
もちろん無料です
土地探しを依頼する

都下6エリア比較:建売住宅が多いのはどこ?注文住宅が「不利」な街の正体

それでは、具体的なエリア比較に入っていきましょう。

今回は、武蔵野・多摩エリアから城西エリアにかけての6自治体を「建売の供給力」と「注文住宅の実現難易度」で分析しました。

【データで見る】6エリアの特性比較表

エリア建売の多さ土地の価格帯(坪)注文住宅の難易度特徴・供給傾向
武蔵野市(吉祥寺)★★★★★350〜500万円★★★★★圧倒的王者。土地が出た瞬間に業者が高値で落札。
三鷹市★★★★★250〜350万円★★★★★駅から20分圏内はほぼ業者の独壇場。
練馬区★★★★★200〜300万円★★★★★生産緑地開放により、3〜10棟規模の分譲が主流。
小金井市★★★★★180〜250万円★★★★★文教地区で土地が細分化されにくく、チャンスあり。
西東京市★★★★★150〜220万円★★★★★生産緑地が多いが、ゆったりした区画も出やすい。
小平市★★★★★100〜180万円★★★★★広い敷地のまま個人が買える公算が最も高い。

が多いほど「建売が多く、注文住宅が難しい」ことを示します。

三鷹市・武蔵野市・練馬区:人気エリアは「予算」と「分割」の壁

正直なところ、武蔵野市や三鷹市で「まっさらな30坪の更地」を相場価格で見つけるのは、宝くじを当てるようなものです。

2023年の公示地価を見ても、武蔵野市は前年比で約4.2%上昇しており、土地価格は高止まりしています。

建売業者は「多少高くても売れる」と確信しているため、個人が太刀打ちできない価格で土地を買い取ります。

練馬区も独特の難しさがあります。練馬区は「生産緑地(農地)」が非常に多い区ですが、2022年以降の制度改正により、まとまった農地が売りに出されることが増えました。

しかし、その広大な農地を個人が丸ごと買うのは資金的に不可能。

結局、不動産会社が買い取り、30坪程度の「ミニ戸建」として5〜10棟並べるのが最も収益性が高いため、更地での切り売りはまず行われません。

パーセルエステート奥村

「あと5坪広ければ……」と、建売のチラシを眺めてため息をつく方を、私は何人も見てきました。

小金井市・小平市・西東京市:まだ夢が見られる?注文住宅の希望が残るエリア

少し駅から離れる、あるいは急行停車駅以外を視野に入れるだけで、世界はガラッと変わります。

たとえば小平市では、一区画が33坪〜40坪というゆったりした土地がまだ残っています。

建売にするには少し広く、個人で建てるにはちょうど良い。

そんな「業者に無視される絶妙なサイズ」の土地が、実は注文住宅にとってのゴールデンゾーンなんです。

「武蔵境駅がいいけど高い……」という方が、西武多摩川線で一駅隣の小金井市エリアを検討した途端、理想の土地に出会えるケースも意外と多いですよ。

小金井公園周辺の、あのゆったりとした空気感の中で子育てをする……。

そんなイメージを膨らませてみるのも、悪くないと思いませんか?

エリア別:土地探しのプロが教える「勝てる戦略」

各エリアにはそれぞれの「攻略法」があります。ただ闇雲にネットを眺めていても、理想の土地は降ってきません。

三鷹市・武蔵野市:未公開物件と「建築条件なし」を待つな

三鷹や武蔵野で注文住宅を建てるなら、レインズ(不動産業者専用サイト)に載る前の「川上情報」を掴むしかありません。

地主さんと古くから付き合いのある「地元の不動産会社」には、「実はあそこのおじいちゃんが施設に入ることになって、秋頃に土地を手放すらしい。でも静かに進めたい」という、ネットには絶対に出ない情報が眠っています。

私たちはこれを「寝ている土地」と呼びます。

この土地が起きる(市場に出る)瞬間に、準備万端で立ち会う必要があります。これには、仲介会社との厚い信頼関係が欠かせません。

練馬区:「建築条件付き土地」を逆手に取る

練馬区でよく見かける「建築条件付き土地」。

これを「好きなメーカーで建てられないからダメだ」と切り捨てていませんか?

実は、交渉次第で「条件を外せる」場合が多々あります。

目安として、土地価格の5〜10%程度の「条件外し費用」を上乗せすれば、更地として購入できる可能性があります。「どうしてもこの学区が良い!」という執念があるなら、検討すべきルートです。

パーセルエステート奥村

意外と「相談してみたらOKだった」というケース、あるんですよ。

小平市・西東京市:開発現場の「先行予約」を狙う

業者が10区画ほどの分譲地を作る際、道路を作る前の「更地」段階であれば「1区画だけ注文住宅用地として販売する」という相談に乗ってくれることがあります。

これを「売り建て」と呼んだりしますが、建物価格が建売より高くなることを承知の上で、間取りを自由に変更させてもらえるチャンスです。

分譲地全体の景観が揃っている中で、中身だけはこだわり抜く。これ、かなり賢い戦略だと思いませんか?

データ統計:建売の成約率

直近の市場データでは、都下エリアの建売住宅は「完成前」に約65%が成約しています。つまり、「家が建ってから中を見て考えよう」では遅すぎるのです。注文住宅派なら、その土地が「更地」になる半年前から動き出す必要があります。

プロが教える「失敗しないための土地探しチェックリスト」

どんなに魅力的なエリアでも、盲目になってはいけません。

契約前に必ずこのチェックリストを埋めてください。

これ、適当に流すと後で「100万円単位」の追加費用が発生して、夫婦喧嘩の元になります……。

前面道路の幅員は4m以上あるか?

3m台だと、建築時に「セットバック(道路後退)」で敷地が削られ、さらに工事車両の通行料などで100万円単位の追加費用がかかることも!

高低差はないか?

道路より土地が高い場合、擁壁(ようへき)の作り直しや残土処理で300万円以上飛ぶことがあります。思わず笑っちゃうくらい高い見積もりが来ること、あるんです。

ハザードマップで「液状化」「浸水」を確認したか?

最近の注文住宅ユーザーは、資産価値を守るためにここを最重視します。万が一の時、後悔しても遅いですから。

隣地との境界標は「すべて」存在するか?

これがないと、将来売却するときに隣人とトラブルになるリスク大です。買う前に売主に確定測量を求めるのが鉄則です。

上下水道・ガスの引き込みはあるか?

引き込みがない場合、道路を掘り返すだけで50〜100万円かかる場合があります。見た目の土地価格に騙されないで!

専門家視点の深掘り解説:北側斜線制限の罠

三鷹や小金井の閑静な住宅街(第一種低層住居専用地域)は、環境が良い反面、高さ制限が非常に厳しいです。

「北側斜線制限」により、北側の屋根が大きく斜めにカットされるため、3階建てはおろか、2階に広々とした寝室を作ることさえ難しい土地があります。

「南向きだから最高!」と思っても、北側の規制で間取りが台無しになる……。

土地の規制を熟知した不動産仲介会社の方が的確に判断できるポイントです。

リアルな体験談:明暗を分けた「二人の相談者」

ここで、私が実際に担当した二人の対照的なエピソードをご紹介します。

失敗例:ハウスメーカーを信じて3年を無駄にしたAさん

「土地はハウスメーカーさんが探してくれると言ったので……」と、大手メーカーを信じ切っていたAさん。

しかし、提案されるのはどれも「自社の保有物件」か「条件が悪い旗竿地」ばかり。

気づけばお子さんは小学校に入学してしまい、「もう建売でいいや」と半ば投げやりに妥協してしまいました。

注文住宅の夢は、時間切れという形で幕を閉じました。

成功例:戦略を変えて「逆転」したSさん

Sさんも最初は三鷹市にこだわってハウスメーカー巡りをしていましたが、1年で見つからず絶望していました。

そこで私たちのところへ相談に来られた際、私たちは「市境(しざかい)」の魔力を提案しました。

三鷹市のすぐ隣、調布市の住所になるエリアです。

そこには三鷹駅行きのバスが5分おきに来る、広大な55坪の土地がありました。 住所が「三鷹市」から「調布市」になっただけで、土地価格はなんと1,000万円もダウン。

Sさんはその浮いたお金で、全館空調と最高級の無垢材フローリングを実現しました。

Q&A:土地探しの不安にすべて答えます

Q
土地探しを不動産会社に頼むと、手数料がもったいない気がします。
A

確かに仲介手数料はかかります。しかし、不動産会社は「価格交渉」のプロでもあります。例えば、5,000万円の土地を200万円指値(値下げ)できれば、手数料の大部分は相殺されます。個人での直接取引だとこの交渉が甘くなりがちです。むしろ「安く買うための投資」と考えてみてください。

Q
良い土地を「即決」する勇気がありません。
A

不安になりますよね、一生の買い物ですからね。そのための「事前審査&事前準備」です。お金の目処が立っていれば、あとは「この土地に住む自分」をイメージできるかどうかだけ。私たちはそのイメージを具体化するための「簡易プラン」をすぐにお出しします。納得いくまで背中を押しますよ。

Q
ネットに出ている物件は、もう売れ残りなのですか?
A

必ずしもそうではありませんが、本当に条件が良い物件はネットに掲載される(広告許可を取る)前の「数日間」で、登録顧客に紹介されて終わることが多いのは事実です。まずは「紹介されるリスト」に入ることが大切です。

まとめ

  1. 個人で考えるより先に「土地探しのプロ」に会う。
  2. 武蔵野・三鷹・練馬は「スピード」と「条件外し」で攻める。
  3. 小金井・西東京・小平は「ゆとり」と「コスパ」の宝庫。
  4. 住所という「肩書き」より、暮らしの「質」を優先する勇気を持つ。

あなたの理想の家づくりが、最高の一歩から始まりますように。

「ちょっと話を聞いてみたい」という軽い気持ちで構いません。いつでも扉を叩いてくださいね。

小さな実用的ヒント②:現地確認は雨の日に

晴れの日の内見は当たり前。あえて「雨の日」に現地を見てください。水はけの良し悪しや、道路の冠水状況、隣の家の雨どいの音などが一発でわかります。これ、プロがこっそりやってる「ハズレを引かない」手法です。

あなたへのおすすめ